授業での学び
日々の授業は、課題を乗り越える体験の場でもあり、将来の生き方を考える進路教育の場でもあります。その重要性をふまえて本校の教員が取り組んでいるのが、「I-Labo」という教育研修です。教員自身が学び続ける姿勢を持ち、授業の質を高めるための研修を継続して行っています。その集大成として教科ごとに「目指す授業像」を定めています。
教師との対話
生徒の成長を支える上で大きな役割を果たすのが、愛語「あたたかく心のこもった語りかけ」を重視したきめ細かい対話です。放課後や休み時間などを使って、勉強に関する質問や進路の悩みに応えています。また、担任教師との個別面談が年3回以上行われ、学習の振り返りや今後に向けたアドバイスを行っていることも、大きな特徴です。
自然科学/メディカル
探究活動
木曜日7時間目を中心に行う探究活動は、各自の好きなことに取り組む活動です。5つの分野の中の「人文科学」では、文化、歴史、言語、哲学などの領域で教養を身につけるための取り組みを行っています。例えば、「自然科学」のメディカルでは、医療や健康福祉に興味のある生徒が、関連分野を調べたり研究論文として発表したりするほか、医療関係者の講演会なども行っています。生徒が主役となって課題を見つけ、解決のために主体的に行動することが探究活動の醍醐味です。多くの生徒にとって、高校時代の思い出になる活動となっています。
各コースの探究的な学び
浜松学芸高校では6つのコースの特性を活かし、探究的な学びを実践しています。
普通科
特進コース
特進演習(GATE)は、自立した学習者になるための学びの時間です。1年次には学習の基本として、レポートの書き方や文献の調べ方などを学び、2年次からは自分のテーマを見つけて個人探究に取り組みます。自分自身の適性を知って興味・関心のあることを発見し、主体的な探究を通して「思考力」「判断力」「表現力」を高めます。
探究創造科
地域創造コース
地域密着型の活動によりさまざまな人たちと協働し、将来の地域を創造する人材を育成します。また、プロジェクト型学習を通して「1つではない答え」を導き出し、課題解決力や実行力を育成することも特長です。これらの取り組みによって学力と探究的な学びの両輪をバランスよく構成し、新しい時代の「学ぶ力」を育成します。
探究創造科
科学情報コース
「サイエンス」「プログラミング」「eスポーツ」など従来の教科の枠にとらわれない深い教育を実践。好奇心を源泉とした活動に一人ひとりの創意工夫を掛け合わせ、多様なジェネリックスキルを育成します。他者評価ではなく自分の興味関心を追求できる環境でオンリーワンの想像力を養います。
芸術科
音楽コース
本気で音楽に打ち込む経験は、人間的な成長にもつながります。今の自分に何が足りないのか。また、それを補うためにはどんな練習をすればいいのか。自分自身で課題を見つけ、解決のために工夫を重ねます。ひとつのことを継続して学び、忍耐力やコミュニケーション力を磨いた経験は、将来どのような仕事をする上でも役立ちます。
芸術科
美術コース
3年間を通じて身につけた創作能力を、学内や地域と連携したプロジェクト、各種団体と協働した課外活動の場で発揮します。将来を見据えた多様な学びを通して主体性を育み、社会や人とつながる実践経験を深めます。
芸術科
書道コース
書の美しさとは何かを探ります。筆の接触から離脱まで、一画一画をどのように書くのか、また、一枚の作品にどのような世界をつくり上げるのかを考えて書くことを実践していきます。好きなことを深く追求しながら対話的で深い学びに導きます。