高校教育

普通科 科学創造コース

常に身のまわりのものに興味を持ち、
「どうしてだろう?」と考えるようになりました。

物事の仕組みを考えるきっかけとなった学び

科学創造コースに入学しようと思った理由を教えてください。

中学3年の時の担任の先生が、「理科が好きなら浜松学芸高校の科学創造コースを受けてみたら?」と勧めてくれたことがきっかけです。科学創造コースのことをホームページなどで調べてみたら、いろいろなことが研究できるコースと書いてあり、魅力を感じました。新しいことを体験してみたいと思い、入学を決めました。

入学からまもなく1年経ちますが、特に印象に残っていることは何ですか?

学校の隣にある牛山という小山の調査をしたことが印象に残っています。各自テーマを決めて調査をするというもので、僕は牛山に捨てられているごみについて調べました。その結果分かったのは、捨てられている場所によってごみの種類が違うということです。山の入り口付近には空き缶が多く、木の下などに密集していました。また、奥に行くほどレジ袋に入ったごみや靴などの特殊なごみが見つかりました。調査の結果は最終的にデータをまとめてグラフ化し、ポスターを作って貼り出しました。

自分でテーマを決めて調査する経験を通して感じたことや、変化したことはありますか?

常に身のまわりのものに興味を持つようになり、「なんでこういうものがこの場所にあるんだろう?」とか「これはどういう仕組みになっているんだろう?」と考える習慣がつきました。一例として、ビルの1階にエレベーターがある時に、3階と4階にいる人が同時にボタンを押すと、エレベーターはまず4階に行き、その後で3階に降ります。その動きはどのようにプログラミングされているんだろう、ということを考えるようになりました。

科学創造コースの授業で学び始めたプログラミング

科学創造コースの仲間はどんな人が多いですか?

情報系や工学系に興味がある人や、理系科目が好きな人が多いです。また、自転車にすごく詳しいなど、特定分野の知識が豊富な人も多いですね。僕は特別何かに詳しいというより、最新の技術に幅広く興味を持っています。
いま興味を持っているのは、最新のロケットに関することです。アメリカの民間企業が作ったロケットが宇宙に打ち上げられ、国際宇宙ステーションに人を送ったのですが、そのロケットの仕組みや将来に大きな影響を与えそうな新しい技術のことを、ネットなどでよく見ています。

加藤さんは、中学時代からプログラミングをしていましたか?

いえ、高校に入ってからです。科学創造コースの授業でプログラミングを習いました。また、探究活動でも「情報・PC探究」に所属し、プログラミングをしています。僕は将来エンジニアになりたいと思っていて、高校に入ったら何かものをつくりたいと思っていました。その中でもパソコン一台で何でも作れることに魅力を感じ、プログラミングに力を入れ始めました。

その後はどのようにプログラミングを学んできましたか?

授業でJavaScriptという言語を学んだ後、自分でもインターネット上に公開されている情報を使って勉強してきました。JavaScriptに限らず、プログラミング言語の基礎は共通する部分があるので、一つの言語を学べばそこから別の言語に応用させることができます。そうやって自分で学び続けています。
「情報・PC探究」では最初に自分でプログラミングしてゲームを作り、その後は違う種類のゲームを作って、発表会で発表しました。また、最近作ったのが天気予報webアプリです。YouTubeなどを見て 1~2か月かけて必要な知識を身につけ、アプリ自体は1週間ほどで作りました。みんなが理解しやすく楽しんで使ってもらえるものを作った方が良いと考え、このアプリを作ってみようと思いました。

研究者やエンジニアになりたい人に最適なコース

プログラミングで何かを作ることの面白さを教えてください。

コンピュータは、プログラミングで指示した通りに動きます。何か予期しないミスが起きたとしたら、それは自分のプログラムにミスがあったということです。また、プログラミングの世界では正解というものは一つではなく、問題を解決する方法はいろいろあります。その中で最適な解決方法を考えながらものを作っていくことに面白さを感じます。

科学創造コースはどんな人に合ったコースだと思いますか?また、先生の指導で印象に残っているのはどんなことですか?

科学創造コースは、理系の分野で研究者やエンジニアになりたい人にぴったりのコースだと思います。また、そこまで明確に目標が決まっていなくても、好奇心が強い人にはお勧めできるコースです。自分でテーマを決めて研究や調査をするなど、新しいことをいろいろ体験することができます。自分から何かを知りに行く機会が豊富なので、「面白いことがしたい」という人にぜひお勧めしたいと思います。
先生の言葉で印象に残っているのは、「失敗は恥ずかしいことではない」と言われたことです。「どんどん挑戦して失敗し、そこから学んでいくことが大事だよ」と教えていただきました。僕自身も、その言葉を意識していろんなことに挑戦しています。

最後に、加藤さんの将来の目標を教えてください。

将来はハードウェア系のエンジニアになりたいと思います。詳しく決めているわけではありませんが、現時点ではロケットのエンジンや最先端の素材に関することに興味を持っています。いま僕が力を入れて取り組んでいるソフトウェアに比べ、ハードウェアの世界ではシミュレーション通りのことが起こらないことがあります。理論上は「こうなるはず」というものがあっても、実際にものを作ると、結果が変わってきたりします。そういうところに興味を持っています。大学は工学部に進学するつもりです。

※掲載情報は取材時(2022年3月)のものです。